能登ちょんがり節(穴水町)
(前唄)
ハーヤレヤレヤレナーヤレ東西じゃ わたしゃ能登のナッコラ 山奥育ち
声もまずいがナッコラ 文句もまずい まずいところはナッコラご容赦あれば(ハヤッサイヤッサイ)
わたしゃ飛んで出てとろうでもないが 習え覚えたナッコラ ちょんがり節で
一から十までナッコラ 申そかならば
(本唄)
一つヒヨドリさんは高いとこたより
二つ船乗りさんはあいの風たより
三つ店には番頭さんがたより(ハヤッサイヤッサイ)
四つ夜回りさんはちょうちんたより
五つ医者さんは薬剤たより
六つ婿はんは姉さんがたより(ハヤッサイヤッサイ)
七つ仲人さんは祝儀箱たより
八つやもめは後家さんがたより
九つ子供は母親たより
十(とう)に父ちゃんはわがかかたより(ハヤッサイヤッサイ)
オイソレサテナーこの先続く かあか恋してナッコラ申そかならば(ハヤッサイヤッサイ)
一つ人のかあかなんぼようてもだめじゃ
二つ振り向くかあか気分が悪い
三つ見よいかあか 誰が見ても見よいぞ(ハヤッサイヤッサイ)
四つ欲なかあか身代造る
五ついやなかあかなんぼ添うてもどうしてもいやじゃ
六つ無邪気なかあかなんと可愛いもんじゃいな(ハヤッサイヤッサイ)
七つなまくらかあか 貧乏の種じゃ
八つやんちゃなかあか 立膝あぐら
九つ小柄なかあか こりゃまた可愛いもんじゃいな
十(とう)にとにかくナー 誰がなんと言うてもわがかあか可愛いぞ(ハヤッサイヤッサイ)
ヤレヤレヤレナーヤレ東西じゃいナー
もっとこの先やりたいけれど
上手で長いのはそりゃ良いけれど
下手で長いのはあくびの種じゃ(ハヤッサイヤッサイ)
ここらあたりで ごめんといたす 後は先生方と交代よろしく頼む(ハヤッサイヤッサイ)
◆ ちょんがり節考