鶴 来 節(白山市鶴来地区)                 阪井弥三久作

 

1 (チョイ チョイ チョイーチョイ)

  ハー踊りますぞえ 編笠山や 花の白山 見にござれ

(チョイ チョイ チョイーチョイ)(以下はやしことば略)

2 縁は異なもの 能美石川の 仲を手取りの天狗橋

3 来ても見やんせ 金剱(きんけん)さんの 氏子女のほどのよさ

4 誓いましょうぞ金剱さんの 天の真名井(まない)の渇れるまで

5 別に拝んだ白山(しらやま)さんを そっと戻りに手取り川(*天狗橋とうたう場合がある)

6 未練らしいが白山道を も一度神銭が引きたさに

7 主の心と白山の とても解せない七不思議

 

   白山市鶴来地区には、8百年前から開かれた金剱神社や加賀一の宮の白山比め神社があり、その門前町として諸国人の往来で栄えた町である。ここは旅人の休息地として旅館が多く、芸姑たちも多く、そのお座敷唄として唄われた。この唄は、「山中節」刺激されて創作された。白山市無形文化財でもある。