戸板野じょんから節(金沢市戸板地区) 作詞・編曲:南部幸七 三味線譜:松嶋庄次
1 ハアー唄が聴こえる じょんから節の(チョイチョイ)
心せかるる 丸太橋
(以下はやしことば カタカナ部分を省略)
2 三味や太鼓に つい浮かされて
月をかすめて 鷺が飛ぶ
3 盆のお月さん やぐらを照らす
やぐらちょうちん 頬照らす
4 じょんから踊りに桔梗花模様の
娘孫揃いの ゆかた花
5 そっと覗いた じょんから踊り
20歳の夏に 袖を振る
6 ゆかた姿に 朱子帯締めて
明日は野に出て 縄の帯
7 踊り納めて 家路の端に
鈴振る虫の 秋の声
◆室町時代の金沢・戸板地区の民・百姓は、しいたげられ、荒れ果てて物寂しい雰囲気で包まれていた。これといって楽しみもない時代、村人たちは、集まっては「じょんから」を世の更けるまで歌い・踊り生きる喜びに浸ったのである。現在踊られているじょんがらは、昭和初期まで踊り継がれていたものを昭和63年、戸板公民館中心になって地元に働きかけ、復活させたものである。
◆毎年7月、第3日曜日の夕方に金沢駅西近郊の5校下(地域)による「駅西夏まつり」(平成24年夏現在第26回)が開催されます。まつりは、長田校下の「長田紺作音頭」、鞍月校下の「南無とせ節」、諸江校下の「住吉おどり」、西校下の「加賀むぎや節」、戸板校下の「戸板野じょんから」、さらに駅西に共通する「天保流れ節」の踊り曲が登場します。特設舞台では、参加する各校下が順番で音頭取りするが、参加の他校下住民もすべて踊りをマスターしていて、5校下参加住民が総踊りする地元色の濃い盆踊り大会である。
◆「じょんから考察」参照。