珠洲起舟祝い唄(珠洲市) 採譜:作曲・編曲:加賀山昭
1 (アレワイサーコレワイセーソーリャヨーイトセー)
ハーヨーイナーめだためでたのイナ(ヨイヤセー)
ハー若松様よイナー(ヨーオイセーソーオリャセー)
枝も栄えてヨーイトソーラン 葉も茂るイナー(ソーリャーヤートコセーヨーイヤナー (アレワイサーコレワイセーソーリャヨーイトセー)(以下はやしことば・カタガナ部分略)
2 あいの風吹けば いずこの浜も 大漁大漁の 旗立てて
3 今日やこなたの 起舟祝いの座敷 酒の肴に唄ひとつ
◆ 能登半島のほとんどの漁村では、旧正月11日(2月11日)キシュウと称して、船主が漁夫(かこ)を自宅に招き、船(ふな)霊(だま)様を祭って祝宴を催す行事がある。キシュウは、普通「起舟」と書き、文字とおりフナオコシの意味だといわれている。この祝いの宴席で今年の会場安全、豊漁を願って歌ったという。(加賀山昭編「全楽譜・北陸民謡集」から引用)