能登島さし音頭(七尾市能登島町)
                             採譜・編曲:加賀山昭

 

1 イヤハ能登の島山船木のナ(アラドッコイサノサッサー)

  船木切り出す地の響き

  千石船の帆柱じゃ(ハアヨーイヤサッサマーカーセノヨー)

 (以下はやしことば省略)

2 イヤハ能登の島山名馬のナ

  名馬の池月牧山育ち

  頼朝公に召しださる

 

3 イヤハ能登の島山八太郎のナ

  島を治めて 世に知られ

  八太郎島じゃと人はよぶ

 

4 イヤハ能登の島山宝の山のナ

  千石余石の稲穂がたれる

  沖じゃ大漁の舟唄じゃ

能登島や七尾市街周辺に伝承されている盆踊り唄である。能登島には、昔から盆踊りが盛んであって、それが5・6曲あった。

盆踊りの組唄に別の唄を挿入し、その雰囲気を一変させ、踊り連の気持ちを盛り上げる、すなわち「さし音頭」である。

「さし音頭」の歌詞は、伊勢音頭系の木遣り調であり、ロックに通じる躍動感が漂い、思わず熱くなるものがる。時代と超越した海洋関係者のバイタリティを感じる。