蔵月じょんから口伝(金沢市鞍月地区)

1 ハーエ 昔ゃ南無とせ 蓮如さんが通る(チョイチョイトコセー)

  村のはずれのオーイサ 阿弥陀橋(ハーチョイトコセーチョイトコセー)

  (以下カタカナ部分・はやしことば略)

2 ハーエ 踊る念仏 じょんがら節の

  先師口伝のーイサ 声がする

 

3 ハアーエ 聞けば真実の 御恩となりて

  二つ唱えてオーイサ 南無や南無

 

4 ハアーエ 日毎夜毎に 合わする手でも

  どこか迷いのオーイサ 空念仏

 

5 ハーエ 親の年まで 生かされました

  どこへ行くやらオーイサ 老の宿

 

6 ハーエ 供養踊りとじょんから節は

  先祖(おや)が教えたオーイサ 道しるべ

 

金沢の鞍月地区は、昔ながらの田園風景が一変し、県庁を中心にビルが立ち並んだ新都心ゾーンとなっている。昔から加賀地方に盆踊り唄として広く歌われた「じょんがら節」がここににも昔から盆踊りとしての「じょんがら」があった。大方、加賀地方の「じょんから節」は、似ているが、節回しがその村々によって異なり、ここの「じょんがら」は、はやしことばが「チョイトコセー チョイトコセー」の特徴がある。平成18年の舞台発表。

「じょんから」参照。