小松豊年祭り唄(小松市)

 

1 今年ゃ豊年 穂に穂が咲いて 道の小草に 穂に穂が実る(ホーネンマンサクダ)

(以下はやしことば略)

2 九月十日も 事無くすんで 村の祭りの 太鼓が響く

3 稲は実が入る 日和が続く 刈って広げて 日に乾かして

4 米にこないで 俵に詰めて 家内揃って 笑顔に笑顔

5 薪を火にたく 囲炉裏(いろり)のそばで 夜は四方山 話がはずむ

6 母は手際の 大根なます これは田舎の 年越し肴

7 棚の餅ひく 鼠の音を 更けて軒端に 雪降り積もる

 

◆秋の五穀豊穣を」感謝し、百姓たちの感謝の意を表す祭り唄である。五穀とは、米、麦、粟、きび、豆の穀物をいう。曲自体が直になっているので、学校唱歌にしてもよいようだ。はやしことばの「ホウネンマンサクダ」は、曲の感じからは 補作をした。昭和56年発表した。(小松市「ふる里の民謡」第2集小松郷土民謡会編から引用)