金平水引唄(小松市)
1 出ても 出る出る 金平の(トーシッカリコイット)
ハー山はよう 金や アー銀やらヤーホーイ ハー赤銅はヨーホーイ
(トーシッカリコイット ドッコイショット)(以下はやしことば略)
2 水の出るほど 金出る
ハーならばよう 瀬戸にアー蔵建つヤーホーイ
ハー金蔵がヨーホイ
3 殿まとい竹 といの水 ハー水はよう 殿マ アー行きゃ行きゃヤーホーイ
ハーどこまでもヨーホイ
◆ その昔、佐渡金山は、島流しにあった罪人を人足として従事させていたが、刑の軽くなった罪人を各地方へ送った。もちろん、金平金山にも送り込まれ、鉱山発掘に従事させたという。たびたび坑内に地下水が湧き出て困難を極めたと言う。その水を汲み上げ、竹樋を利用して下方に流した。この坑夫たちが水汲みのときに唄っていたという。昭和50年発掘。(小松市「ふる里の民謡」第1集 小松郷土民謡会編から引用)