1 ハーここに同行のお茶み話し(ハアーツイトコツイトコ)
聞けば誠にご縁になるぞ(チョイノニッカンチョ ハーツイテコツイテコ)
(以下はやしことば略)
2 ハー二十と八日やお日柄なれば 今日はゆるりとお茶飲むまいかい
3 ハーあまり渡世のせわしきままに 売るの買うので日夜を明かし
4 ハー済むの済まぬと子孫のことに 腹も立てたり笑いもしたり
5 ハー罪業(ざいごう)ばかりで月日を暮らし 大慈大悲の御恩のほどに
6 ハー懈怠(けたい)ばかりで年月を送る 今日もむなしく過ぎ行くことは
7 ハー電光稲妻矢を射る如く 今日の御恩があるまいならば
8 ハー今に無常の日暮れとなりて 耳も聞こえず眼力きかず
9 ハー足手まといの妻子や孫や 金銀財宝や家蔵田畑
◆ この唄は、藩政時代から昭和六十年ごろまで金沢市泉2丁目の国造神社境内で唄い踊られていた盆踊り唄であるが、平成9年に、歓喜嘆(浄土真宗の教えを褒め称えた唄)の歌詞で当時の盆踊りの唄手であった古老のじょんからのテープ(昭和54年吹き込み)が見つかった。三馬公民館ではこれを踏まえ、北都民謡会の協力で「泉じょんから」の復元事業に取り組んだ。
◆「じょんから考察」参照。