岩渕地搗き唄(小松市)

 

1 お前どこ行く 粟二升下げて 生まれ在所へ 種まきに

  (アーエントコ エントコ((以下はやしことば略)

2 あんまござる日は 朝からわかる 東窓から後光がさす

3 大事大事は どこでもあれどここは大事な 主柱

4 お酒飲む人 皆神様よ お酒上がらぬ 神はない

5 爺様好きなは そりゃなんじゃいな 大杉煙草に 鶴来酒

6 婆様好きなは そりゃなんじゃいな 濃茶念仏 寺参り

 

◆戦後まで、小松地方の土手の地固め、家の新築の基礎固めのときに唄った作業唄である。音頭とりを中心に大勢で掛け合いの唄であった。作業の統一と作業の辛さを紛らす合理的な方法の一つであった。昭和58年、発表。岩渕とは地名。

こんな替え唄もある。「婆様好きなは そりゃなんじゃいな 若いあんさの ・・・・・」