ほうらい祭り唄(白山市鶴来地区)                 採譜:宮前六金

1 ハーアアーアめでためでたのヨーホーライ ソラヨイトコセー ヨーイヤナー

  めでためでたの 若松様よ 枝も栄えて 葉も繁る

  ヨイホイトーコセーホイトコセー〔ヨッサ ヨッサ〕(はやしことば・カタガタ部分繰り返し略)

2 こんの舘はめでたい舘 鶴が御紋に巣を架ける

3 高い山から 谷底見れば 瓜やなすびの花盛り

4 昔尋ねりゃ 鶴来た里と 鶴来りゃ 由緒のあるところ

5 稲を刈り込む 赤子が出きる めでためでたの 手が足らぬ

6 今宵一夜は 浦島太郎 開けて悔しや玉手箱

 

  ◆   白山市鶴来の金剱神社は、800年を超える歴史を有する由緒ある社である。ここでは毎年10月2日から3日間繰り広げられるのが「ほうらい祭り」である。祭りには、各町内 から腕を振るって作られた人形・など神輿にして、若者が町中を勇壮に練り歩き、卑猥な場面もある奇祭である。その祭りに唄われる唄である。
(白山市無形民俗文化材)

白山市鶴来町に昔から伝わる「ほうらい祭り唄」は昭和40年、当時の北都民謡会の吉倉正三総師が初めてレコーディングし、鶴来町のまつり唄としてより定着し、以降、北都民謡会では祭りの賑わいを舞台表現し、年次発表会に舞台発表してきた。平成9年、北都民謡会はこの曲をより賑やかな祭り唄として洋楽器も加えてアレンジし、踊りも従前からの舞台踊りをさらに修正を加え、「鶴来祭り唄」として第2回石川県民舞コンクールで出場し、石川県民舞大賞を受賞した曲である。