浅の川小唄(金沢市) 作詞 宇野多美 作曲 上原英人
1 峰に白雪 医王山 溶けて流れて浅の川
水面にゆれる友禅も 昇る朝日に綾錦 アー浅の川
2 河岸の並木にぼんぼりの 水に映した影法師
誰が散らすか 紅の花 忍ぶ恋路は梅の橋 アー浅の川
3 夏は河原の夕涼み 卯辰の山に月淡く
夜風が誘う三味の音(ね)は 東の郭(さと)や主計(かずえ)町 アー浅の川
◆ 金沢市の北部を流れる浅野川には、伝統を誇る友禅流し、また周辺には、景勝地卯辰山のほか、東の郭や主計町の格子戸など昔懐かしい家並が残る叙情的なところである。この浅野川界隈の情景を唄に託したのが浅の川小唄である。昭和55年創作・舞台発表した。